ストラトキャスターの 年代別仕様と 見分け方
常設展の5区分より細かい、年単位の変更点です。「1962年のどこでスラブ貼りが終わるのか」のような問いはここで。各項目の「見分け方」は、現物のどこを見れば前後を判別できるかを書いています。
移行時期の多くは月まで確定していません。在庫消化のため切り替えは段階的で、過渡期には新旧が混在します。各項目の確度表示を必ず併せて見てください。
- 1954会社おおよそ
ストラトキャスター発売
レオ・フェンダーとフレディ・タバレスらが手掛けた3ピックアップの新型ソリッドギターが登場する。ボディはアッシュ(軽量な、いわゆるスワンプアッシュ)、ネックは指板一体のワンピースメイプル、仕上げは2トーンサンバーストのニトロセルロースラッカー。1954年春に発表され、量産と出荷が軌道に乗るのは同年秋以降とされる。ごく初期の個体は部品も工程も過渡期にあり、細部は一様ではない。
見分け方最初期はピックガードが1プライの白・8点留めだが、この仕様は1959年半ばまで続くため単独では'54年と特定できない。シリアルとネック根本の日付スタンプを照合するのが基本。
- 1956ボディおおよそ
ボディ材がアルダーへ
ボディ材がアッシュからアルダーへ切り替わる。1956年の半ば以降とされるが、在庫を消化しながらの移行なので'56年製はアッシュとアルダーが混在し、'57年に入ってからのアッシュ個体もある。塗装の仕上がりや材の調達の都合が理由と言われる。ブロンドなど木目を見せる仕上げにはアッシュが残った。
仕様DBの変更期間と出典
ボディ材 · 1956 ~ 1957
スワンプアッシュ → アルダー / スワンプアッシュ1956年半ばからボディ材にアルダーが採用された。
Jeff Owens, The History of the Fender Stratocaster: The 1950s, Fender ↗代表材の変更を支持する。全仕上げ・全個体の同時切替やアッシュの種別までは確定しない。
見分け方アッシュは導管が太く筋状に浮き、アルダーは目が詰まって均質。サンバーストでも、コントロールキャビティ内やネックポケットの生地から材を覗ける。
- 1956金属パーツ諸説あり
ストリングガイドが蝶型へ
1弦・2弦を押さえるストリングガイドが、円盤状のもの(ラウンド型)から蝶型(バタフライ)のクリップへ変わったとされる。時期は1956年前後と言われるが、はっきりしない。
仕様DBの変更期間と出典
ストリングガイド · 1955 ~ 1957
円盤型 → 蝶型1956年後半、円盤型ストリングガイドが蝶型へ変更された。
Jeff Owens, The History of the Fender Stratocaster: The 1950s, Fender ↗変更のおおよその年を支持する。交換可能な部品のため単独で個体年式を決めない。
見分け方ヘッドのガイド金具の形。ただし消耗品で交換されている個体が多く、単独では決め手にならない。
丸型1954–1956蝶型1956–ストリングガイドの形 — 1・2弦を押さえる金具をヘッド側から見た図。消耗品のため交換された個体が多い。 - 1957ネック・指板諸説あり
ネックグリップの変遷(U→V→D)
誕生期の太いUシェイプから、1955〜57年頃には中央に稜線の立つVシェイプ(いわゆるボートネック)が多くなり、1958年頃から扁平で丸いDシェイプへ移るとされる。ただしこの時期のネックは手作業で削られており、同じ年式でも握りは揃わない。年式から形状を断定することはできない。
仕様DBの変更期間と出典
ネック断面 · 1955 ~ 1957
出典の照合待ち
Uシェイプ → Vシェイプネック断面 · 1958 ~ 1959
出典の照合待ち
Vシェイプ → Dシェイプ見分け方1〜3フレット付近の断面を握って確かめる。Vは中央線に沿った稜線を手のひらに感じ、Dは丸く扁平。年式表よりも実際に握った印象のほうが確か。
U シェイプ1954–V シェイプ1957 前後D シェイプ1958 頃–ネックグリップの断面 — 1〜3フレット付近の断面。手削りのため個体差が大きく、年式からは断定できない。 - 1958塗装おおよそ
3トーンサンバースト登場
サンバーストの中間に赤が加わり、2トーンから3トーンへ。1958年頃とされるが、資料により1958年半ば〜1959年と幅があり、移行期には両方が存在する。当時の赤い顔料は紫外線に弱く、褪色して2トーンのように見える個体が多い。
仕様DBの変更期間と出典
仕上げ色 · 1958 ~ 1959
出典の照合待ち
2トーンサンバースト → 3トーンサンバースト見分け方ピックガードの下やキャビティ内など、光の当たらない部分に赤が残っていないかを見る。表面が2トーンに見えても3トーンのことがある。
- 1959ネック・指板おおよそ
指板が厚いローズウッド(スラブ貼り)へ
メイプルネックの上に厚いブラジリアンローズウッドを平面で貼る、いわゆるスラブ貼りへ移行する。1959年半ばとされるが、切り替えには数か月かかっており境目の個体には両方がある。ピックガードの3プライ化もほぼ同時期。
仕様DBの変更期間と出典
指板材 · 1959 ~ 1959
メイプル → ローズウッド1959年にワンピースメイプルからスラブ貼りローズ指板へ変更された。
Jeff Owens, The History of the Fender Stratocaster: The 1950s, Fender ↗材と構造の変更を支持する。移行期間の両端や例外個体は未検証。
指板構造 · 1959 ~ 1959
ワンピース → スラブ貼り1959年にワンピースメイプルからスラブ貼りローズ指板へ変更された。
Jeff Owens, The History of the Fender Stratocaster: The 1950s, Fender ↗材と構造の変更を支持する。移行期間の両端や例外個体は未検証。
ポジションマーク · 1959 ~ 1959
出典の照合待ち
黒ドット → クレイドット見分け方ネックを側面から見て、指板とメイプルの接合面が水平に見えればスラブ貼り。指板Rに沿って弓なりに湾曲していればラウンド貼り。
スラブ貼り1959–1962ラウンド貼り1962–ネックを側面から見た接合線 — 指板とメイプルの境目。スラブは厚く水平、ラウンド貼りは薄く指板Rに沿う。 - 1959意匠おおよそ
ピックガードが3プライ11点留めへ
1プライ8点留めのピックガードが、3プライ11点留めへ変わる。初期の3プライはセルロースナイトレート製で、経年により緑〜べっこう色に変色する(いわゆるグリーンガード)。1964〜65年頃には変色しない材へ切り替わったとされるが、この時期も資料により振れる。
仕様DBの変更期間と出典
ピックガード · 1959 ~ 1959
1プライ・8点留め → ナイトレート3プライ・11点留め1959年半ばに11点留めの多層セルロイド製ピックガードが採用された。
Jeff Owens, The History of the Fender Stratocaster: The 1950s, Fender ↗留め点数と多層化を支持する。旧解説にある材の細分類は追加検証を要する。
ピックガード · 1964 ~ 1965
出典の照合待ち
ナイトレート3プライ・11点留め → 樹脂3プライ・11点留め見分け方留めネジの本数(8本か11本か)と、白層の変色具合。ナイトレート製は縁の断面が飴色に焼けている。ピックガードは交換品も多いので他の要素と併せて見る。
1プライ・8点留め1954–19593プライ・11点留め1959–ピックガードの留めネジ — 板の形は模式。数えるのはネジの本数。交換品も多いので他の要素と併せて見る。 - 1961塗装おおよそ
カスタムカラーの色見本チャートが作られる
自動車用塗料に由来するカスタムカラーが、色見本チャートとして明文化される。最初のチャートは1961年のものとされ、1960年代前半のうちに改訂されて色の入れ替わりがある。ただしカスタムカラー自体はそれ以前から受注されており、1950年代の価格表には標準価格に5%を上乗せする旨の記載があったと言われる。「1961年に始まった」のではなく「1961年に品揃えが整理された」と捉えるのが実態に近い。フィエスタレッドやソニックブルー、レイクプラシッドブルーなどが知られる。
見分け方オリジナルのカスタムカラーは、キャビティ内やネックポケットに下地(サンバーストや目止めの層)が残っていることがある。リフィニッシュとの判別は難しく、高額な個体では専門家の確認が要る。
- 1962ネック・指板おおよそ
ローズ指板が薄いラウンド貼りへ
厚いスラブ貼りから、指板Rに沿わせて曲げた薄い貼り指板(ラウンド貼り/ベニア)へ。1962年半ばとされるが、移行は年後半にかけて進み、'62年製にはどちらもある。ローズウッドの体積が減りメイプルの比率が増えるため、音の傾向はメイプル寄りに戻ると言われる。
仕様DBの変更期間と出典
指板構造 · 1962 ~ 1962
出典の照合待ち
スラブ貼り → ラウンド貼り見分け方ネック側面の接合線が弓なりならラウンド貼り、水平ならスラブ貼り。1962年前後には中間的な厚みの個体もあり、線の曲がりが浅いものは判断が割れる。
スラブ貼り1959–1962ラウンド貼り1962–ネックを側面から見た接合線 — 指板とメイプルの境目。スラブは厚く水平、ラウンド貼りは薄く指板Rに沿う。 - 1962ネック・指板諸説あり
ネック根本のスタンプにナット幅記号
ネック根本のスタンプに、ナット幅を示すA/B/C/Dの記号が日付と併記されるようになる(Bが標準の1 5/8インチ、Aが細くC・Dが太い)。1962年頃からとされるが、1963年からとする資料もあり開始時期ははっきりしない。記号の無い個体もある。
仕様DBの変更期間と出典
ネックデイト表記 · 1962 ~ 1963
出典の照合待ち
ナット幅記号なし → ナット幅記号付き見分け方ネックを外して根本のスタンプを読む。年式の有力な手掛かりだが、ネックごと入れ替わっている個体もあるためボディ側の情報とも照合する。
- 1964電装諸説あり
ピックアップの巻線がプレーンエナメルへ
コイルの巻線が、被覆の厚いフォームバー線からプレーンエナメル線へ変わったとされる。1964〜65年頃と言われるが時期は曖昧。被覆が薄くなると巻きが詰まり、高域の質感が硬くなると語られる。
仕様DBの変更期間と出典
コイル巻線 · 1964 ~ 1965
出典の照合待ち
フォームバー → プレーンエナメル見分け方外からは分からない。ピックアップを外して巻線の色を見る方法が語られる(フォームバーは蜂蜜色、プレーンエナメルは紫がかった濃色)が、リワインドされた個体も多い。
- 1964電装諸説あり
ピックアップのボビンがグレーボトムへ
ボビンの下面(フラットワーク)が黒いファイバーからグレーのものへ変わる。1964年頃とされるが、1965〜66年頃とする資料もあり境目ははっきりしない。巻線のプレーンエナメル化とほぼ同時期の変更として語られることが多い。グレーボトムは70年代まで続いたとされるが、終期には諸説あり確定していない。この時期のピックアップの通称になっている。
仕様DBの変更期間と出典
ボビン底面 · 1964 ~ 1966
出典の照合待ち
ブラック → グレー見分け方ピックガードを外してボビン底面の色を見る。交換やリワインドを受けた個体も多く、年式判定の材料としては弱い。
- 1964意匠諸説あり
ポジションマークがクレイからパーロイドへ
指板のポジションマークが、艶のないクレイドットから真珠光沢のパーロイドへ。1964年後半から1965年にかけてとされるが、時期については説が分かれる。
仕様DBの変更期間と出典
ポジションマーク · 1964 ~ 1965
出典の照合待ち
クレイドット → パーロイド見分け方クレイドットはマットで光を反射せず、色はグレーがかったベージュ。パーロイドは見る角度で虹色に光る。
- 1964意匠諸説あり
スパゲッティロゴからトランジションロゴへ
ヘッドのロゴが、細い金色のスパゲッティロゴから、黒い縁取りを持つ金色のトランジションロゴへ変わる。1964年頃とされ、CBS買収より前に始まった変更だが、移行時期には幅があり個体差が大きい。
仕様DBの変更期間と出典
ロゴ · 1964 ~ 1965
出典の照合待ち
スパゲッティ → トランジション見分け方ロゴの太さと縁取りの有無。ただしデカールは貼り替えが利くため、それだけで年式を決めない。
- 1965会社確実
CBSがフェンダー社を買収
交渉は1964年のうちに進み、1965年1月にCBSによる買収が成立する。買収額は約1,300万ドルとされる。レオ・フェンダーは健康上の理由から会社を手放し、以後はコンサルタントとして関わった。仕様が即日変わったわけではなく、'65年前半の個体の内容はプリCBS期とほとんど変わらない。
- 1965金属パーツおおよそ
ネックプレートに大きな「F」の刻印
ネックプレートに大きな「F」の刻印が入るようになる。1965年頃からとされ(1966年とする資料もある)、CBS期の見分けとして広く知られる。
仕様DBの変更期間と出典
ネックプレート刻印 · 1965 ~ 1966
出典の照合待ち
F刻印なし → F刻印見分け方ネックプレートの刻印。プレートは交換できるので、ネックデイトやポットの日付コードと併せて見る。
4ボルト1954–1971 / 1981–3ボルト+マイクロティルト1971–1981ネックプレートのネジ — プレートは交換できるので、ネックデイトやポットの日付コードと併せて見る。 - 1965意匠おおよそ
ヘッドストックが大型化(ラージヘッド)
ヘッドの外形が大きくなる。1965年末頃からとされ、'66年前半まではスモールヘッドの個体も残る。ジャズマスター系の意匠に揃える狙いがあったと言われ、CBS期を象徴する外観になった。
仕様DBの変更期間と出典
ヘッド形状 · 1965 ~ 1966
出典の照合待ち
スモールヘッド → ラージヘッド見分け方ヘッド外周の大きさ。ラージヘッドはロゴ下の余白が広く、糸巻きの列に対して外側の張り出しが大きい。'65〜'66は移行期にあたる。
スモールヘッド–1965ラージヘッド1965–ヘッド外周の張り出し — 糸巻きの列は両図で同じ位置。外周だけが大きくなる。輪郭は模式図。 - 1967ネック・指板おおよそ
貼りメイプル指板が復活(オプション)
メイプル指板が、ローズ指板と同じ工程でメイプル板を貼る「メイプルキャップ」として復活する。指板一体のワンピースメイプルとは構造が異なる。1967年頃からのオプション扱いとされ、'70年代に入って再び標準化していく。
仕様DBの変更期間と出典
指板材 · 1967 ~ 1967
出典の照合待ち
ローズウッド → ローズウッド / メイプル指板構造 · 1967 ~ 1967
出典の照合待ち
ラウンド貼り → ラウンド貼り / 貼りメイプル見分け方ネック裏にスカンクストライプ(ウォルナットの筋)が無ければ貼りメイプル。'70〜'71年頃にトラスロッドの仕込み方が戻り、以降のメイプル指板には再び筋が入るとされる。
筋がある1ピースメイプル筋が無い1967–1970 頃の貼りメイプルネック裏のスカンクストライプ — トラスロッドを裏から仕込んだ跡。表側から仕込む貼りメイプル期には入らない。 - 1968塗装諸説あり
塗装が厚膜のポリ系へ移行
薄いニトロセルロースラッカーから、厚いポリ系塗装(ポリエステル/ポリウレタン)へ移行し始める。1968年頃からとされるが、下地だけポリで上塗りはラッカーといった過渡的な個体もあり、完全な厚膜になるのは'70年前後という見方もある。年式だけでは決まらない。
仕様DBの変更期間と出典
塗装系統 · 1968 ~ 1970
出典の照合待ち
ニトロセルロース → ポリ下地・ラッカー上塗り / ポリ系見分け方ラッカーは経年で細かなひび(ウェザーチェック)が入り、痩せて木地に馴染む。ポリは厚みがあり、打痕でひび割れずに凹む。キャビティ縁の塗装だまりの厚さも手掛かりになる。
- 1968意匠諸説あり
ロゴが黒く太いCBSロゴへ
ヘッドのロゴが金色のトランジションロゴから、黒く太い書体(通称CBSロゴ)へ変わる。1968年頃とされるが移行時期には諸説ある。
仕様DBの変更期間と出典
ロゴ · 1967 ~ 1969
出典の照合待ち
トランジション → CBS見分け方ロゴの色と太さ。トランジションロゴは金地に黒縁、CBSロゴは黒の太字。CBSロゴの縁取りの有無は時期や個体で異なり、細い金の輪郭を持つものと持たないものの両方がある。デカールは貼り替えが利く点にも注意。
- 1971ネック・指板おおよそ
3ボルトジョイント+マイクロティルト+ブレットロッド
ネックジョイントが4ボルトから3ボルトへ変わり、プレート中央のマイクロティルトで仕込み角を調整できるようになる。トラスロッドの調整ナットもヘッド側の弾丸型(ブレット)へ移った。生産合理化として導入されたが、ジョイントの剛性を巡って評価が分かれた。1971年頃とされ、年内には4ボルトの個体も残る。指板一体のワンピースメイプルへの回帰もこの前後。
仕様DBの変更期間と出典
ネックジョイント · 1971 ~ 1971
出典の照合待ち
4ボルト → 3ボルト・マイクロティルトトラスロッド調整部 · 1971 ~ 1971
出典の照合待ち
ネック根本 → ブレット指板構造 · 1970 ~ 1971
出典の照合待ち
ラウンド貼り / 貼りメイプル → ラウンド貼り / ワンピース見分け方ネックプレートのネジが3本で中央に六角穴があり、ヘッドのナット上に弾丸状の調整ナットが出ていれば該当。
4ボルト1954–1971 / 1981–3ボルト+マイクロティルト1971–1981ネックプレートのネジ — プレートは交換できるので、ネックデイトやポットの日付コードと併せて見る。 - 1971金属パーツ諸説あり
トレモロブロックがダイキャストへ
イナーシャブロックがスチールからダイキャスト(亜鉛合金)へ変わる。倍音とサステインが減るとされ、スチールブロックへの交換は今も定番の手直し。時期は1970年代前半とされ、'71年前後という説をよく見るが、'70年代半ばとする資料もあり確定していない。年式ではなく現物で確かめるのが確実。
仕様DBの変更期間と出典
ブリッジブロック · 1971 ~ 1975
出典の照合待ち
スチール → 亜鉛合金ダイキャスト見分け方裏のスプリングキャビティからブロックに磁石を当てる。付けばスチール、付かなければダイキャスト。
- 1972ボディ諸説あり
重いアッシュとナチュラル仕上げの流行
ボディに重量のあるアッシュ(ノーザンアッシュ、ハードアッシュとも言われる)が多く使われるようになり、木目を見せるナチュラル仕上げが人気になる。切り替えの年があるわけではなく1970年代を通じた傾向で、ここに置いた年は目安に過ぎない。アルダーも併用され続けたため'70年代の個体は材も重量もばらつきが大きく、4kgを超えるものも珍しくない。
仕様DBの変更期間と出典
ボディ材 · 1970 ~ 1979
出典の照合待ち
アルダー / スワンプアッシュ → アルダー / ノーザンアッシュ見分け方重量と導管。ナチュラル仕上げなら木目でほぼ判別でき、ソリッドカラーでもキャビティ内から材を覗ける。
- 1974電装諸説あり
ポールピースがフラットへ
ピックアップのポールピースが、弦ごとに高さの違うスタッガードから、高さの揃ったフラットへ変わる。'74年頃とされるが、'73年や'75年とする説もある。弦ごとの音量バランスは平準化された。
仕様DBの変更期間と出典
ポールピース · 1973 ~ 1975
出典の照合待ち
スタッガード → フラット見分け方6本のポールを横から見る。スタッガードは3弦(G)が最も高く段差がはっきり分かる。フラットは全て同じ高さで揃う。
スタッガード–1974フラット1974–ポールピースの高さ — 6本のポールを横から見る。スタッガードは3弦(G)が最も高い。 - 1976意匠おおよそ
シリアルがヘッドのデカール表記へ
シリアルナンバーがネックプレートからヘッド表面のデカールへ移る。'76年前後は「76」や「S6」で始まる番号、以降は「S+数字」(Sは1970年代を示すとされる)が続く。デカールの在庫消化により、表記より1〜2年後に完成した個体もある。
仕様DBの変更期間と出典
シリアル表記位置 · 1976 ~ 1977
出典の照合待ち
ネックプレート → ヘッドのデカール見分け方ヘッドのロゴ周りに番号があればこの時期以降、ネックプレートに番号があれば基本的に'76年より前。番号だけで製造年は確定できないため、ネックデイトと併せて見る。
- 1977電装おおよそ
5ウェイスイッチが標準に
セレクターが3ウェイから5ウェイへ。それまでハーフトーンはスイッチを中間位置で止める裏技だったが、正式な位置として与えられた。1977年とされる。
仕様DBの変更期間と出典
セレクター段数 · 1977 ~ 1977
3ウェイ → 5ウェイ1977年に標準セレクターが3ウェイから5ウェイへ変更された。
Jeff Owens, How to Use the Stratocaster Pickup Selector Switch, Fender ↗標準装備の変更年を支持する。流通中の各個体の現状や交換歴を保証しない。
見分け方スイッチのクリックが5段か3段か。ただし3ウェイ機に5ウェイを載せる改造はごく一般的で、現状が当時のままとは限らない。
3ウェイ–19775ウェイ1977–セレクタの段数 — レバーの止まる位置の数。3ウェイ機に5ウェイを載せる改造はごく一般的。 - 1981ネック・指板おおよそ
4ボルトジョイントへ回帰
ネックジョイントが4ボルトへ戻り、ブレットロッドも姿を消していく。CBS期の仕様を見直す動きが始まった時期で、翌1982年にはヴィンテージ・リイシューとフェンダージャパンが立ち上がる。移行は年をまたいで進んだため、'81年式には両方の仕様がある。
仕様DBの変更期間と出典
ネックジョイント · 1981 ~ 1982
出典の照合待ち
3ボルト・マイクロティルト → 4ボルトトラスロッド調整部 · 1981 ~ 1982
出典の照合待ち
ブレット → 通常ナット見分け方ネックプレートのネジが4本でマイクロティルトの穴が無く、トラスロッドの調整が通常のナットに戻っていれば'81年以降の傾向。
4ボルト1954–1971 / 1981–3ボルト+マイクロティルト1971–1981ネックプレートのネジ — プレートは交換できるので、ネックデイトやポットの日付コードと併せて見る。