年式を判定する
シリアル、ポットのEIAコード、そして現物から読み取れる特徴。それぞれ単独では「この年からこの年まで」という幅しか示しませんが、重ね合わせれば範囲が狭まります。
そして、重ならなかったときが本題です。ネックとボディで年代が食い違えば異なる年代の組み合わせ(ニコイチ)、電装だけが外れていればポットやピックアップの交換が疑われます。中古個体を買うとき本当に知りたいのは、製造年そのものより「話が合っているか」です。
分かる項目だけ答えれば構いません。自信のない項目は「わからない」のままにしてください。無理に埋めると、正常な個体を「矛盾あり」と誤って判定します。
Result — 判定
証拠 0件(回答 0項目)まだ証拠がありません。下のシリアル・ポットコード・現物の特徴のいずれかを入力してください。
ヴィンテージ期はネックプレート、1976年頃からはヘッドストックに記されています。プレートは箱から無作為に取り付けられたため、年の重複が常態です。
- 1. 作業に入る前に
ギターに電源はないため感電の心配はありませんが、細い配線やハンダを傷めると音が出なくなります。ヴィンテージ個体では純正ポットのハンダをやり直すこと自体が評価に響くため、不安があれば弦交換のついでに楽器店やリペアショップへ依頼するのが確実です。自分で行う場合は、ネジ頭に合う小さめのプラスドライバー(#1が合う個体が多く、大きすぎるものはネジ頭をなめます)、明るいライト、拡大鏡かスマートフォンのカメラを用意します。 - 2. 弦を緩めて外す
ピックガードは弦の下にあるため、弦を外すか、少なくとも全弦を緩めてネック側へ寄せます。弦交換のタイミングに合わせると手間が半分で済みます。 - 3. ピックガードのネジを外す
ネジの本数は初期の1プライで8点、1959年半ば頃の3プライ化以降は11点が目安です(移行には数か月の幅があります)。長さの違うネジが混ざっていることがあるので、外した位置がわかるように並べて置きます。 - 4. ピックガードをゆっくり起こす
配線はボディ内のジャックやアース線とつながったままです。真上へ引っ張らず、ネック側を軸にして起こし、裏返して置きます。ピックアップのリード線は細く、引くと簡単に切れます。 - 5. ポットの側面・背面を見る
ボリューム1基とトーン2基の計3基があります。日付コードはケースの側面に打たれているのが基本で、背面(ピックガードを裏返したとき手前を向く面)にある個体もあります。刻印は浅いので、光を斜めから当てると読みやすくなります。取り付けの向きによっては、配線や他の部品に隠れて見えないこともあります。 - 6. 数字を読み分ける
先頭3桁がメーカーコード、残りが年週です。7桁なら年2桁+週2桁、6桁なら年1桁+週2桁で読みます。「250K」のような表記は抵抗値、「A」「B」のような記号はカーブを指すもので、日付コードとは別のものです(記号がどちらのカーブを指すかはメーカーや年代で異なるため、記号だけでの判断は避けてください)。3と8、6と8、0と8は読み違えやすいので注意してください。 - 7. 3基すべてを読んで突き合わせる
3基の日付が数週間ずれるのは普通です。1基だけ大きく離れていれば、そのポットが後年の交換品である可能性が高くなります。ネックデイト・シリアル・仕様と併せて判断してください。刻印が見当たらない場合は、まず取り付けの向きで隠れていないか、摩耗や汚れで読めなくなっていないかを確かめます。それでも見つからなければ、日付コードを打たない後年の交換品の可能性があります。 - 8. 元に戻す
配線を挟み込んでいないか確認してからピックガードを戻します。ネジは締めすぎるとピックガードが割れたり木部のネジ穴がなめたりするため、止まったところで手を止めます。
ネック
ヘッドをロゴごと見て、6つのペグの周りに余白が少なく引き締まって見えるか、上側と先端が大きく張り出して見えるかで判断してください。
ロゴの太さと色を見てください。線の細い金の筆記体か、黒で縁取られた太めの金文字か、金で縁取られた太い黒文字かで分かれます。
指板の材と、ネック材との継ぎ目(接着線)が横から見えるかどうかを確かめてください。
ローズ指板のドットが、つや消しの土のような質感か、真珠光沢のあるプラスチックかを見てください。
ロッドの調整口が、ネックを外さないと届かない付け根側にあるか、ヘッド側の丸いナットで回せるかを見てください。
ネックを外した付け根の面に日付の書き込みや押印があるかを見てください(ネックを外す作業を伴うため、無理はしないでください)。
ヘッドストックの表面に、「Made in USA」と並んでシリアル番号が印字されているかを見てください。
ボディ
ネックプレートを留めているネジが4本か3本かを数えてください。
ピックガードを留めているネジの本数を数えてください(穴はボディ側に開いているため、ガードを替えても本数は変わりません)。
ネジ穴の断面で層が1枚か3枚かを見て、3枚なら中の層が緑がかっているかを確かめてください(最も交換されやすい部品のひとつです)。
塗装から木目が透ける場合に、太くはっきりした導管の縞か、細かく目立たない木目かを見てください(不透明色では判別できません)。
電装
ピックガードを外し、ピックアップの底板が黒か灰色かを見てください(ピックアップは最も交換されやすい部品です)。
6本のポールピースの頭が弦ごとに段差を持つか、ほぼ揃っているかを見てください。
セレクターが3段で止まるか5段で止まるかを確かめてください(後年の交換が非常に多く、5ウェイであること自体は年代の証拠になりません)。
ハードウェア
ボディ裏のバネが掛かる金属塊に磁石が付くかを試してください(定番の交換パーツのため、証拠としては弱めです)。
ペグ裏の刻印が「KLUSON DELUXE」の縦1列か縦2列か、あるいは大きな「F」かを見てください(交換されやすい部品のため、裏付けとしては弱めです)。
